結婚式の招待状といえば、これまで「紙」で渡すことが一般的でした。
しかし、最近では「WEB」を選ばれる方が増えているのをご存知ですか?
結婚式の招待状は、ゲストの第一印象を左右する重要なものです。
とはいえ、「コストをあまりかけずにおしゃれな招待状を作りたい」というのが本音ではないでしょうか?
そこで今回は、紙とWEBそれぞれの招待状のメリット・デメリットと、併用をおすすめする理由についてご紹介します。
結婚式の招待状選びに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
結婚式の招待状の種類
結婚式の招待状には、紙とWEBの2種類があります。
それぞれ特徴が異なりますので、一緒に見ていきましょう。
紙の招待状
新郎新婦がゲスト宛に郵送で送る招待状です。
伝統的で多くの人にとって馴染みのあるスタイルであることから、家族や親族だけの式や格式を重んじる式に用いられることが多いのが特徴です。
紙の招待状を送る際は、基本的に下記の6つが必要となります。
1. 封筒
2. 招待状
3. 返信用はがき
4. 会場案内図
5. 付箋
6. 切手
ゲストが余裕を持って予定を立てられるよう、式の2〜3ヶ月前までに招待状を出すのが一般的です。紙の招待状は作成するまでに時間がかかるため、式の5〜6ヶ月前を目安に準備を始めると良いでしょう。
WEBの招待状
WEB招待状サービスを用いて、招待状の作成から送付、出欠管理まで一通りの作業をWEB上で完結できる招待状です。
友人や同年代のゲストが多く集まる式など、比較的カジュアルな式に用いられやすいのが特徴です。
WEB招待状サービスは、無料で利用できるものがほとんど。豊富なデザインテンプレートの中から好みのデザインを選び、スマホやPCで必要項目を入力するだけで簡単に作成できます。音楽や動画を挿入できるWEB招待状もあるため、オリジナルに仕上げたい方にとってもおすすめです。
ゲストによる返信もWEB上で一元管理が可能。さらに、キャッシュレス決済機能付きのWEB招待状を選べば、結婚式当日にゲストがご祝儀を用意したり、受付でそれらを受け取る手間を省けます。事前にご祝儀をいただくことができるので、新郎新婦による式場の支払い負担も和らげることができます。
併用もおすすめ!
紙とWEBの招待状にはメリット・デメリットが存在するため、どちらか一方の利用を検討するだけでなく、併用もおすすめです。例えば、親戚や会社の上司、ご年配の方には紙の招待状を渡しつつ、友人や会社の同僚にはWEB招待状を送るなど、ゲストの関係性や年代に応じて招待状を使い分けるのも一つの手です。
紙とWEBそれぞれのメリット・デメリットを知って、うまく使い分けながら、素敵な結婚式を実現しましょう。
紙の招待状のメリット・デメリット
メリット
①思い出としてカタチに残る
紙の招待状であれば、新郎新婦やゲストの手元にカタチとして残るので、結婚式後に何度も見返すことができます。返信はがきには、メッセージを書いてくれたり、かわいいイラストを描いてくれたりするゲストも!温かみがあって、ほっこりした気分になれます。一生に一度の思い出を留めておくものとして、紙の招待状は最適です。
②伝統的で、多くのゲストにとって馴染みがある
ご年配の方や会社の関係者に対してフォーマルな印象を与えられるため、渡す人を選ぶことなく利用できます。特に、ご年配の方であればWEB招待状の使い方に戸惑ってしまう可能性もあります。誰でも利用できるという観点では、紙の招待状のほうが安心です。
③特別感がゲストに伝わる
招待状のデザインのみならず、文面や雰囲気、季節感などにこだわれば、手間暇をかけて作られたことがゲストに伝わります。さらに、紙の重みや質感をリアルに感じられることから、特別感を与えられます。二人で一緒に作れば、思い出にも残りやすくなりますよ。
デメリット
①コストがかかる
紙代や印刷代、切手代など、ゲスト一人あたりに対して300〜400円程度のお金がかかります。デザインによっては値段が上がることもあります。ゲストの数が多いと、その分、かかる費用も増加します。予算内に収めながら満足のいくデザインを目指すのであれば、紙以外の選択肢を考えることも一つの手です。
②手間がかかる
スマホやPCで手軽に作れるWEB招待状とは異なり、紙の招待状の場合は、以下の手順を踏む必要があります。
①ゲストをリストアップする
②デザインを選ぶ
③日時や式場など必要な情報を業者に連絡する
④印刷データをチェックする
⑤手元に届いた招待状に宛名を記入し、封入作業をする
思った以上に時間と手間がかかるため、早めの準備が必要になります。
③スケジュールや出欠などの管理が大変
紙の招待状を作成する場合、結婚式までのスケジュールから逆算して手配しなければなりません。紙の重みや質感を確認しようとすると、サンプル請求の手間なども発生します。
さらに、返信はがきを受け取って出欠を確認する必要があるため、集計ミスが起きやすく、管理の手間もかかります。
WEB招待状のメリット・デメリット
メリット
①簡単に作成できる
WEB招待状サービスが提供しているデザインテンプレートを使えば、スマホやPCなどで作成できるため、手軽さが魅力的です。メールやSNSなどでゲストと共有できるため、宛名や住所を書く手間も省けます。出欠席の情報もスマホ一つで管理できるため、集計も不要になるのは嬉しいポイントです。
②コストを抑えられる
WEB招待状は全てWEBで完結できるため、印刷コストや郵送料金が不要になります。特に、大人数のゲストに対して招待状を送る場合は、WEB招待状を選んだほうがコスト削減につながるでしょう。WEB招待状サービスの中にはゲストが事前にご祝儀をWEB上で送金できるサービスもあるため、負担が重くのしかかる結婚式の費用を事前に集められます。
③デザインをカスタマイズできる
WEB招待状サービスは、デザインテンプレートをもとにフォントや色、画像などを自由に選んでカスタマイズが可能です。動画や音楽などを用いれば、紙の招待状とは一味違ったオリジナルで印象に残る招待状を作れます。
デメリット
①カジュアルな印象を持たれるケースがある
WEB招待状を利用する方が増えてきたとはいえ、ゲストの中にはカジュアルな印象から失礼だと捉える方もいます。年配の親族や目上の方などに送る際には一言添えたり、一部のゲストのみ紙の招待状をお渡しすると良いでしょう。
②WEB上での操作が苦手なゲストもいる
ゲストの中にはメールやWEB上での操作が苦手で、WEB招待状に対して抵抗を感じてしまう方もいます。個別にサポートしてあげたり、紙の招待状を送ってあげたりと、配慮が必要な場面もあります。
③思い出としてカタチに残せない
物理的なカタチとして残せる紙の招待状とは違って、WEB招待状はデジタルでの保存になります。手触り感がないため、結婚式後に見返す機会は滅多にないでしょう。思い出としてカタチに残しておきたいなら紙の招待状のほうが記憶に残りやすくなります。
併用もおすすめな理由
それぞれのメリットが活かせる!
コストを抑えられるWEBの招待状を利用したい一方で、広く親しまれている紙の招待状を選ぼうか迷っている新郎新婦が多いのではないでしょうか?
紙とWEBどちらにしようか迷っている方におすすめなのが「併用」です。
それぞれのメリットを活かして組み合わせれば、コストや手間を最小限に抑えながら、招待状を送ることができます。
併用時の注意点
紙とWEBを併用する際には、可能な限りデザインを統一しましょう。一貫性がないと、同じ招待状であるとゲストが認識しづらくなります。
さらに、送信タイミングにも注意が必要です。紙の招待状とWEBの招待状では届くまでにかかる時間が異なります。もし一斉にゲストの手元に届けることを考えるのであれば、送るタイミングをずらすと良いでしょう。
実際の活用例
Aさん:招待状にかかるコストを抑えて、他に予算を充てたいと思い、ほとんどのゲストにはWEB招待状を送りました。SNSやメールを利用していない親戚3名のみ、紙の招待状を渡したのですが、出欠の管理がスムーズになって便利でした。
Sさん:送った紙の招待状にWEB招待状のQRコードをつけ、返信用はがき・WEBどちらからでも返信できるようにしました。同年代の友人や身内が多かったので、WEBですぐに返信してくれるゲストが多かったですね。あえて紙でメッセージを送ってくれる友人もいて、ちょっと嬉しくなりました。
最適な種類を選ぼう
紙の招待状、WEBの招待状、併用を選ぶ際のポイントは下記の3つです。
①予算内に収まるか?
結婚式にかかる費用は、招待状だけではありません。式場代や料理・飲み物代、衣装代など至るところに費用が発生します。招待状にどれくらい予算をかけられるのか、こだわりたいポイントかなど、二人で価値観をすり合わせながら選ぶと良いでしょう。
②思い出としてカタチに残したいか?
結婚式を終えて、ゲストの思い出としてカタチに残るものは意外と少ないものです。ご年配の親戚や長年お世話になった方が多く集まる式では、思い出としてカタチに残るほうが喜ばれることもあります。WEBの利便性を重視するか、手触り感のある紙で残すのか、よく考えて選んでみてください。
③ゲストの関係性や年齢にあった招待状か?
WEBに抵抗がない方や、友人・同年代の方が多く集まる式であれば、WEB招待状が喜ばれる一方で、会社の上司や目上の方であれば紙のほうが特別感を伝えられます。ゲストの関係性やWEB操作に慣れているかどうかなどで、誰に対してどんなカタチで招待状を送るべきか考えると良いでしょう。
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